2024年4月25日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄路線を発着する航空各社は19日、
今年のゴールデンウイークの
予約状況を発表しました。
全日空、日本航空、
日本トランスオーシャン航空、
琉球エアーコミューターの
4社合計の予約数は37万800人で、
前の年度と比べて7・1%増加しました。
新型コロナウイルスの感染収束で
人流が活発化する動きが続き、
入域観光客数の回復が見られました。
スカイマークの予約は那覇発着が
前の年に比べて6・3%増の5万1847人、
宮古発着は6・7%増の8650人で、
4社と合わせて、
43万人程度の往来が予想されます。
全日空の担当者は「前半の3連休、
後半の4連休とそれぞれで予約を
頂いており、全体的に伸びている。
今年のゴールデンウイークは、
羽田―沖縄間の臨時便を
2往復設定している」と説明しました。
また、日本航空と
日本トランスオーシャン航空は
路線状況について
「下りのピークは4月27日と5月3日。
上りのピークは4月29日と
5月6日となっている」と説明し、
琉球エアーコミューターは
「下りは満遍なく予約が入っており
ピークはない。
上りは5月2日が他の日と比べて
突出して高くなっている」としています。
ハブにかまれる咬症被害 減少傾向も 引き続き警戒を
2024年4月24日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県内でハブにかまれる咬症被害が
去年は45件となり、
データがある過去60年間で最低だったことが
県の調べで分かりました。
1960年代には年間500件を
超えることもありましたが、
近年は50件から60件前後で推移しており、
死亡者は2000年以来出ていません。
県衛生環境研究所によりますと、
1967年の549件をピークに
減少傾向が続き、
1990年代には200人を割るようになり、
2001年には初めて100人を切りました。
死亡人数は60年間で53人に上りますが、
1999年に1人亡くなったのが
最後となっています。
ただし、筋肉が壊死するなど深刻な後遺症に
悩まされることもあるということです。
農作業中の被害が特に多いことから、
被害が減った背景について
県衛生環境研究所は、
農業従事者の減少を指摘しました。
都市開発の進行や、警察や消防、自治体、
住民による防除対策が効果を
もたらしていることも挙げています。
一方、県薬務生活衛生課はハブ咬症注意報を
例年通り、5月1日から6月30日まで発令します。
その上で、「減ってはいるが、
一定数の被害はある。
引き続き県民や観光客に注意を
呼びかけたい」としています。
旧石器時代のたき火跡見つかる 確認普天間宮本殿背後 洞穴遺跡の発掘調査
2024年4月18日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄国際大学考古学研究室は12日、
宜野湾市の普天間宮本殿背後にある
洞穴遺跡の発掘調査で、
およそ3万2000年から1万8000年前の
旧石器時代のたき火跡=炉跡が
確認されたと発表しました。
調査では、焼けた礫や透明度のある
結晶質石灰岩なども出土したほか、
人骨片も確認しました。
研究室は2022年度から普天満宮洞穴内の
発掘調査を実施しており、
昨年度にさらに下層を調査したところ、
今回の発見に至ったものです。
研究室は普天満宮洞穴について、
南城市のサキタリ洞遺跡、
那覇市の山下町洞穴遺跡などとともに、
旧石器時代を代表する
遺跡の一つであると指摘し、
琉球列島における人類の起源の研究に資する
遺跡であることが判明したと強調しました。
研究室は今年8月にも
さらに年代が古い下層を調査する予定で、
発掘結果によっては琉球列島における
人類活動の起源はさらにさかのぼる
可能性もあり、
研究室の新里貴之(しんざとたかゆき)准教授は
「県内でも最古級の人類の活動痕跡が
見つかった。沖縄の人類史を考える上で
極めて重要な遺跡」だとし、
継続的な調査に意欲を見せています。
宮古島 野生化したインドクジャクの捕獲数 過去最多
2024年4月17日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
宮古島市内で野生化した外来種の
インドクジャクの捕獲数が昨年度は
1110羽に上り、
記録が残る2007年度以降で
最多となったことが分かりました。
市ではインドクジャクがカボチャや葉タバコ、
イモなどを食べる被害が長年続き、
農家を悩ませています。
インドクジャクは元々、
インドやその周辺国に生息し雑食で、
宮古島へは、観賞用として
持ち込まれたとみられます。
市内の複数の教育施設などでも
飼育されていましたが、
台風で飼育小屋が壊れて逃げ出すなどして
野生化したということです。
農作物への被害に加え、絶滅危惧種で
県の天然記念物にも指定されている
ミヤコカナヘビなどの在来種も捕食し、
生態系にも大きな影響を及ぼしています。
対策初期の2007年度から数年は、
畑などに仕掛けた捕獲器が
大きな効果を上げましたが、
クジャクの警戒心を高めたことで
捕獲率が減り、
現在は猟銃によ る駆除が主流となっています。
市が対策を強化した19年度以降、
卵やひなも対象に、
捕獲数は大幅に増加してきました。
市の担当者は「猟友会の活発な活動のおかげで
23年度に捕獲数が最多となったが、
クジャクの繁殖力はすごいので、
手を抜くことなく、
対策を進めていきたい」と話しています。
2024年4月12日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
宜野座村漢那区の「漢那共同売店」が1日、
新装開店しました。
新しい店主の仲栄真リナさんは
「マチヤグヮー=商店」で育った世代で、
大漁旗を翻す日を目指し、漢那共同売店の新たな航海が始まりました。
住宅が碁盤目状に密接する漢那区ではかつて、
屋号を冠した個人が営む商店を中心にコミュニティーが形成されていました。
今回、閉店状態だった売店のオーナー募集があり
「マチヤグヮーをやりたい」という情熱で、リナさんが真っ先に名乗り出ました。
開店当日、総菜や弁当が好評で即完売し、
さらに調理に力を入れたいと意欲を示します。
駄菓子やおもちゃも充実させ、
子どもたちも楽しめる「一銭まちや」の雰囲気も盛り込んでいます。
「ゆんたくスペース」も計画中です。
夫で宜野座村漁業組合長の三七十(みなと)さんも
応援しており、鮮魚の直売も予定します。
リナさんは「もう一度、マチヤグヮー文化を復活させ、
幅広い世代が交流できる居場所を作りたい。
今の子どもたちにも、
心が通い合うマチヤグヮーの良さを知ってほしい。
地域と共に成長できるお店を目指したい。
楽しみし かない」と抱負を語りました。
2024年4月11日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
石垣市西部に広がる名蔵湾が3月28日、
環境省指定の西表石垣国立公園に
編入されました。
海域2565ヘクタールが
普通地域として編入され、
西表石垣国立公園は海域と陸域合わせて
12万4720ヘクタールになりました。
名蔵湾は国内最大規模の沈水カルスト地形で、
良好なサンゴ群集などがあり、
環境省は適正な保全管理を図ります。
編入に向け、環境省の中央環境審議会が
2月15日に環境大臣に答申していました。
環境省は5年に1回を目安に、
国立公園の区域や計画を見直しており、
西表石垣国立公園は沖縄の日本復帰に伴い、
1972年5月に指定されました。
2007年に石垣島の一部を編入し、
さらに2012年に鳩間島や波照間島、
2016年に西表島全域を編入しました。
環境省石垣自然保護官事務所の近藤千尋さんは「大規模な開発は届け出が必要になり、
名蔵湾の保全がより期待される」
と述べました。
2024年4月10日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
少雨傾向で渇水が懸念されていることを受けて、
夏の風物詩のプールにも影響が生じています。
県総合運動公園は
屋内の25メートルプールと、
例年は大型連休に開いている
屋外の50メートルプールについて、
貯水率が回復するまでオープンを延期します。
県総合運動公園が通年でオープンしている
25メートルプールは、
工 事のために水を抜いていました。
当初は6日に再開を予定していましたが、
800トンほどの水が必要となることなどから延期を決めました。
25メートルプールは梅雨時までに
ダム貯水率が50%程度まで回復すれば
再開を検討しますが、
50メートルは未定ということです。
県育教委員会は先月、各市町村教委員会や
小中高校の担当者らに水泳授業の開始時期の
変更を依頼しました。
4月4日の通知は水泳授業の開始時期について後日改めて文書で知らせるとしました。
一方、本島内の小中学校では水泳授業を
6月以降に延期する動きがあります。
那覇市の教員は「2週間程度の延期なら
大きな影響はないだろうが、
水不足がさらに続いて水泳授業が減った場合、
子どもたちの泳力低下が
懸念される」と語りました。
2024年4月9日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
琉歌集「愛し思里」を出版した比嘉道子さんの出版祝賀会が
このほど、北中城村内で開かれ、琉歌仲間や知人らが祝いました。
タイトルの「愛し思里」は尊敬して、
とても大切な人を意味するということで、
亡くなった夫で画家の鶴喜八郎さんへの
思いを詠んだ歌などをまとめました。
表紙の琉装をした比嘉さんの肖像画をはじめ、
一つ一つの琉歌の横には夫の鶴さんが製作した絵を添えています。
35年連れ添い、2017年1月に70歳で亡くなった鶴さんは、
比嘉さんにとって「命同然でかけがえのない人」でした。
家計は苦しかったものの絵を描く鶴さんを愛し、
2人の生活には「豊かさと感動」がありました。
夫 の死を悲しみ、苦しんだ時に詠んだ
「桜木の精なて 里や目笑い あの世との境界 壊しぶしやむ」には、
北中城村石平の桜並木を描いた鶴さんの最後の作品を添えました。
比嘉さんは「男にも女にも欠点がある。
それをどう補うかが大事だ。
夫婦のありようが良くなればうれしい」と、
琉歌を知らない人や大事な人がいる人に手にとってほしいと呼びかけました。
琉歌集「愛し思里」は県内の主要書店で販売しています。
2024年4月8日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
津波警報の発表に伴い、
沿岸部などから内陸部に避難する車が集中したため
県内各地で大規模な渋滞が発生し、避難に支障が出ました。
県警によりますと、
地震発生の3日午前9時ごろから正午までに
津波関連で寄せられた110番通報は42件で、
そのほとんどが「避難しようとしているが車が動かない」などという
渋滞関連の通報だったということです。
県警は那覇市内の国道58号や国道330号の一部信号機で、
青信号の時間を調整する渋滞対策を講じました。
高速道路などの利用も規制されました。
西日本高速道路=NEXCO西日本は
津波警報発表中、沖縄自動車道の上下線で
一般道への利用者の流出を規制しました。
宜野湾市大山の国道58号は上下線とも車で埋め尽くされました。
午前9時50分ごろ、
渋滞にはまった沖縄市の39歳の会社員は
極端に車間を詰められ、
普段より道を譲らないドライバーに焦りを感じたということで、
「あのとき想定外の高さの津波が来ていたら、到底逃げられなか った。
車で逃げることは不可能だと分かったことが
今回の教訓だ」と語りました。
2024年4月5日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事の中から紹介します。
那覇市首里金城町の古波蔵保隆さんが
生まれ育った首里の言葉をまとめ、
自費出版した本「首里くとぅば 手引書」が
3月中旬から、県内主要書店で販売されています。
古波蔵さんが市内の学校への寄贈用に自費出版した取り組みを
琉球新報が去年10月23日付の記事で紹介したところ、
「読みたい」「どこで買えるのか」など問い合わせが殺到し、
本を通して首里の言葉や文化、
首里城復興への思いがつながればと、
販売用に200部を発行しました。
価格は税別3500円で収益の全額を
県の首里城未来基金に寄付します。
古波蔵さんは小学校教員を定年退職後、
子や孫の世代にうちなーぐちを継承していきたいと、
10年以上かけて「手引書」を執筆しました。
五十音順に単語をまとめ、
寄せ言、金言=ゆしぐとぅなどを盛り込んだ本の内容や、
思いを紹介する記事が掲載されると、
古波蔵さん宅は朝から激励や問い合わせの電話が鳴りやまず
「予想だにしない人生初めての体験」となりました。
「80歳を超えてまさか人生でこういう事が起きるとはびっくりだ。
楽しみに通った書店で自分の本を取り扱ってもらえ、
夢のよう。人生が大きく変わった」と話し、
今後も首里言葉の継承をライフワークにしていくつもりです。
今月からも値上げラッシュ バス運賃や電気料金、食品なども
2024年4月4日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介 します。
今月から県内一部路線でバス運賃が上がり、
電気料金や食品なども値上げしました。
一気に押し寄せる値上げに
県民は頭を抱えています。
琉球バス、那覇バスの那覇市内線は
20円値上がりし260円、
市外線は初乗りが30円値上がりし190円となりました。
車社会の沖縄ですが、
日常的にバスを利用する県民も多く、
ほぼ毎日、那覇市から南風原町の職場に
バスで通勤する87歳の女性は
「高齢者割引で助かってはいるが、
値上げは大変だ」と感じています。
バスを待っていた西原町在住の
57歳の男性は燃料費の高騰や
運転手不足の状況に理解を示しつつ、
「値上げは致し方ないが、
せめて時間通りにバスが来るなど
サービスのクオリティーは
上げてほしい」と求めました。
食品はおよそ3000品目が
値上がりとなりました。
那覇市内のスーパーで買い物をしていた
71歳の女性は
「いつも買うオリーブオイルがおよそ2倍、
油みそは1・5倍に上がっている感覚で
驚いている」と値上げを体感し、
弁当を購入した別の客も
「弁当は500円で買えていたのに…。
食品の値上げは勘弁してほしい」と
困った表情でした。
2024年4月3日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
琉球大学はこのほど、2015年に返還された
アメリカ軍キャンプ瑞慶覧の
西普天間住宅地区跡地へ移転する
琉球大学病院を、
来年、2025年1月6日に
開院すると発表しました。
病院周辺を含むおよそ16ヘクタールを
「健康医療拠点」として整備し、
医学部も来年4月に移転させます。
西原町にある現在の病院で の外来診療最終日は
今年の12月27日となります。
620床で地上14階、
延べ床面積はおよそ6万9700平方メートルで、
院内には県内初の高度救命救急センターを整備し、
ドクターヘリが使用可能な
ヘリポートを新設します。
沖縄本島全域や県内外の離島から患者を
受け入れ救命医療体制を強化します。
琉球大学の西田(にしだ)睦(むつみ)学長は
西原町の大学内で記者会見し
「地域医療の中核として
貢献したい」と語りました。
日米両政府は2013年、
沖縄本島のアメリカ軍嘉手納基地より
南にある施設・区域の返還で合意し、
西普天間住宅地区は返還後、
不発弾除去や土壌汚染の処理を経て、
2018年に地権者に引き渡されました。
2024年4月2日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
渡嘉敷村の新垣光枝さんはこのほど、
去年亡くなった実の姉の悦子さんが伝えた
沖縄戦の記憶と島の悲劇「集団自決」の体験を基にした絵本を作りました。
題名は「エツ子がつないだいのち~死にたくないよう~」で、
沖縄戦当時、国民学校1年生の悦子さんが
体験した1944年10月10日の空襲から始まり、
当時の家庭や学校生活、日本兵の駐屯、
山小屋避難生活などが描かれています。
45年3月26日にアメリカ軍が座間味村に
上陸して沖縄戦が始まりました。
27日には渡嘉敷村に上陸し、
この日の夜、軍の命令で大雨の降りしきる中、
悦子さん家族5人や住民らは「集団自決」に追い込まれ、
父が手りゅう弾で命を絶とうとしました。
周囲の住民らが死のうとする様子を見た
悦子さんが「こわいよ!死にたくないよう!」と
必死に叫んだことで家族が生き延びたことや、
戦後の様子などをつづっています。
新垣さんは「渡嘉敷幼稚園教諭在職中に
姉の悦子が伝えてくれた戦争の記憶と
島の『集団自決』の体験の話を基に、
平和と命の尊さを後世につなげたいとの思いで作成しました。
子どもたちにはこの絵本を基に平和学習、
読み聞かせを今後も続けていきたい」と思いを話しました。
歌謡フェス、75歳以上の部門で北中城村の瑞慶覧さん優勝
2024年4月1日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
音楽事務所のクラウンミュージックが主催する
「クラウン歌謡フェスティバル2024」が
このほど、東京都内で開催され、
75歳以上が出場するプラチナの部で
北中城村の瑞慶覧朝勇(ずけらん・ちょうゆう)さんが優勝しました。
県内出場者の優勝は史上初めてです。
大会は全国のカラオケ愛好家が所属する
「クラウン歌謡学院」のメンバーが出場し、行われたもので、
朝勇さんは北島三郎さんの「石狩川よ」を歌いました。
本番ではあまり緊張せず、高音を出すことができ、
「結果発表で名前を呼ばれてびっくりした。
鳥肌が立った」と振り返りました。
朝勇さんは次男、三男と共にカラオケで練習する仲で、
ラジオ沖縄で毎週日曜日に放送している
「演歌の花舞台 人生歌あり」にも
「瑞慶覧3兄弟」として出演しており、
「歌うことは一種のアンチエイジングだ。
若返っているような感じがする」と笑みを見せました。
番組でナレーターを務める砂川玄龍(すながわ・げんりゅう)さんは
「声質が 良く伸びやかに歌っている。
朝勇さんの歌を聞くと毎回涙ぐんでしまう」と語ります。
今後の目標について朝勇さんは
「大会は我流で優勝した。
今度はボイストレーニングを受けてみたい」と
実力向上に向けて意気込んでいました。
2024年3月28日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
旧暦の1月初干支午(うし)の日の
2月12日、南城市玉城仲村渠区は、
大勢の区民が参加して稲作発祥の地・
受(うき)水走(んじゅはい)水(んじゅ)で
豊作を願う「親(うぇーだ)田(だ)御願(うがん)」を開催しました。
幸喜区長らが、区民と共に中国から飛んできたツルが
稲穂を落とし稲が発芽したという新原(みいばる)区集落西側の
「米地(めじ)」に寄って御願した後、
受水走水に移動しました。
宮古島から訪れた女性たちもそろって
受水と走水2カ所の拝所で拝みを済ませて田植えを開始し、
稲作の会の若者3人が
おでこに米(ヒチ)粉(ジ)を付けて身を清め、
「親田」と呼ばれる田んぼに足を踏み入れて
準備された稲の苗を植えていきました。
田植えが終わると百名ビーチ近くの
祝(ゆーえー)毛(もー)に集まって幸喜区長を先頭に
重箱とビンシー、泡盛を供えて北、西、南、東の順に向かってそれぞれ33回祈る
「三十(さんじゅう)三拝(さんぺー)」の四方杯を行いました。
最後に稲作の祖アマミツが祭られている
ミントングスクへ行って行事が
無事終了したことを報告しました。
2024年3月28日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
那 覇商業高校はこのほど、
3月1日に巣立った卒業生から寄せられた
制服を新1年生に寄贈する
「制服リレー」を校内の武道場で行いました。
那覇商業での制服リレーの実施は初めてで、
ブラウスやブレザーなど女子生徒用の上着が
36着、ネクタイが6本、学ランが2着、
男性用ズボン2着が寄せられました。
制服リレーは今年1月、ある保護者から
「制服の受け渡しをやっていないか」との
問い合わせをきっかけに、
生徒会が学校側に提案しました。
生徒会では3年生への呼びかけや
新1年生に向けての周知などを担いました。
さらに、家庭クラブの生徒が制服の修繕などを
行ったほか、
教員も自前のハンガーを提供するなど
学校全体で制服リレーの実現に協力しました。
この日は午後2時の開始直後から
ひっきりなしに新1年生やその保護者が訪れ、
制服を手に取り、試着し、
当初、午後4時までを予定していましたが、
開始から1時間程度で
すべての制服がなくなりました。
制服リレーを企画した生徒会は
「制服リレーで保護者の金銭的負担が
軽減でき、卒業生にとっても
せっかくの制服を捨てなくて済む。
自分たちの代から制服リレーを
伝統にしたい」と意気込んでいました。
2024年3月27日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い
2024」実行委員会はこのほど、
県庁で記者会見を開き、
糸満市の「平和の礎」に刻まれた戦没者の
名前を読み上げる取り組みを
実施すると発表しました。
今年で3回目で、
現在ホームページで応募を受け付けており、来月4月14日までは団体や学校で、
翌15日以降は個人で応募できます。
町田直美実行委員長は
「ウクライナやガザの悲惨な状況を見ると
沖縄戦に重なる。
沖縄で軍事化が懸念される中、
今年はもう一歩強く戦争を否定する
強い気持ちで読み上げたい」と語りました。
6月1日から23日まで、
戦没者24万2046人の名前を
午前9時から午後8時にパソコンを
インターネットにつないで読み上げるもので、
会見で、平和の礎建設に携わった
元県知事公室長で実行委員会顧問の
高山朝光氏は沖縄本島北部での戦争体験に触れながら
「沖縄戦もだが、
戦争は全てを破壊する。世界情勢は厳しく、
沖縄には戦争前夜のような状況が
持ち込まれている。
沖縄が二度と戦場にならないという思いを
世界に発信したい」と力を込めました。
寄付やボランティアも募っています。
2024年3月26日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
12年間お世話になりました。
那覇市立安謝小学校の宮城遥希さんが、
兄の心輝さんから受け継いだランドセルを
使い続け、小学校を卒業しました。
遙希さんは目標だった皆出席も達成し、
「小学校に入学した時からお兄ちゃんから受け継いだランドセルを
最後まで使い続けたいと思っていた。それがかなってうれしい」と語り、
少しくたびれたランドセルに感謝の思いを込めました。
遙希さんは4人兄弟の3男で、
6年前にちょうど安謝小を卒業した次男の心輝さんから
ランドセルを受け継ぎました。
何度か糸がほつれたり、布が破れたりしま したが、
そのたびに母親が補修しました。
遥希さんは県内屈指の卓球選手で、
今月3日に行われた県小学生大会では
高学年の部個人で優勝しています。
学校生活では児童会の運営委員を務め、
ちょっとした得意技などを披露し合う「自慢大会」を企画したり、
能登半島地震への寄付を呼びかけたりしました。
遥希さんは4月から安岡中学校に進学し、
中学でも卓球を続ける予定ですが、
将来の夢は医師になることで
「小5の時にけがをした時に治療したくれた医師との出会いで、
スポーツでけがをした人がまた活躍できるよう手助けしたい」
と語っています。
2024年3月25日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
東京都や奈良県などで、感染性の強い麻しん=
はしかが確認されたことで、
二十数年前に乳幼児9人が命を落とした
大流行を経験している沖縄は
警戒感を強めています。
感染対策の要になるワクチンの接種率は
全国最下位で、
集団発生のリスクがある現状に、
県立中部病院感染症内科の椎木創一医師は「既往歴を確認し、必要ならワクチン接種を
検討してほしい。
1歳からしか打てないため、
妊娠の予定がある人は赤ちゃんを抗体で
守るため妊娠前の接種を勧める」
と呼びかけています。
はしかは感染後およそ10日間の潜伏期間を
経て高熱や風邪症状になり、
ほほの粘膜に灰白色の小斑点が現れます。
空気感染で広がるトップクラスの感染力で、
医療用のマスクでも防げないということです。
県内では1999年と2001年の流行で
3500人以上が感染し、
脳炎や肺炎で乳幼 児9人が亡くなるなど
「発展途上国並みの被害」と言われました。
椎木医師は「ワクチンを2回接種すれば
り患する可能性を95%減らせる。
未接種者が多いほど
大規模な流行につながるため、
自分と周囲を守る対策を
とってほしい」と語りました。
2024年3月22日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事の中から紹介します。
「三板(さんば)の日」の3月8日、
沖縄三板協会主催の第21回三板講習会&
民謡ライブが沖縄市民会館中ホールで開かれ、
およそ200人のファンでにぎわいました。
三板は琉球伝統芸能に欠かせない打楽器で、
2010年に日本記念日協会から記念日登録証を授与されています。
協会では三板は全てのジャンルの音楽になじむとアピールし、
照屋政雄会長のユーモアたっぷりのあいさつを受けた講習会では、
老若男女が初心者と経験者に分かれ、
協会の講師10人余が三板の基本を指導しました。
その後、全員で「東京ブギウギ」や民謡曲を合奏し、
軽快なテンポの響きに笑顔が広がりました。
知人から誘われ、父と妻の3人で参加したという
大阪出身の公務員の男性は
「ほんとに楽しいイベントだった。満喫した」と話していました。
一方、同時に開催された第7回
「輝け!セイ小大賞」には2人組の「とぅるるんてん娘」が選ばれました。
セイ小の愛称で呼ばれる民謡の大家、
登川誠仁さんが三板の普及の功労者として創設された賞で、
その登川流の2人がコンビを結成しただけに、
「師匠へ恩返しができた」と喜びを爆発させました。
福島出身の高校生・小野さん、宜野座村で充実した日々
2024年3月19日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
福島県いわき市出身の小野覇空真(はくま)さん(16)は、
宜野座村松田区で青春を過ごし、
名護市辺野古の沖縄工業高等専門学校に通い、
大好きな農業に携わっています。
「ヤギの山学校」の上江田武信(たけのぶ)さんとも出会い、楽しみが倍増しました。
時には三線を奏で、畑や動物に接し、ひたむきで無垢な純粋さは、
畑仲間の大人たちを元気づけています。
覇空真さんが3歳の時に東日本大震災が発生しました。
まだ幼かったため、震災の記憶はなく、
覇空真さんは久米島にある
「沖縄・球(く)美(み)の里(さと)」を何度か訪れるうちに久米島を気に入り、
2016年に母親と移住しました。
宜野座村松田区に移住後、上江田さんと一緒に
農業と動物の「農畜連携」を実践します。
高専ではメディア情報工学科で学び、
上江田さんや農業仲間がITに詳しいことも
「願ったりかなったり。最高の環境です。」と感謝し、
上江田さんは「覇空真さんは自分で考えて行動する。畑とヤギに恋活中だ」
と応援します。
覇空真さんは春休みに、
久米島と岡山県の保養地でボランティアを行い、
将来は、農業とITを融合させて社会に貢献したいと考えています。
琉球王府最高位の神女・聞得大君のかんざし 「金銅雲龍文簪」
2024年3月21日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
国の重要文化財に指定される県立博物館・
美術館保管の「金銅雲龍文簪」は、
カブと呼ばれる直径10・8センチの
飾り部分と、髪に差す茎部でできて おり、
全長27センチの大きさです。
カブの側面には玉を手に持つ2頭の龍を、
手工具の鏨を用いて立体的に彫られており、
かんざしは銅製で表面に
鍍金が施されています。
金銅雲龍文簪は王府の正史「球陽」に
記されている聞得大君と王妃が身に着けた 「黄金龍花大簪」に当たります。
漆工芸など王府伝来の遺品に多く見られる
「天」の字を形象化した印が刻まれています。
かんざしは戦前、
中城御殿に保管されていましたが、
沖縄戦の最中にアメリカ軍人により持ち去られ、
戦後は一時行方不明となりました。
アメリカへ移民として渡った県出身の
吉里弘さんらがアメリカ国内の関係者に
掛け合い、沖縄の人たちが返還を
望んでいることを訴え続け、
1953年に『おもろさうし』などと一緒に
沖縄へ返還されるなど、
苦難の歴史をくぐり抜けました。
金属工芸の専門家で、かんざしの復元作業にも
携わった京都国立博物館名誉館員の
久保智康さんは、
「琉球王府の金工技術のレベルの高さを
改めて立証している。
琉球史研究の貴重な史料として、
後世に伝えていくべき作品だ」
と述べました。
2024年3月20日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
戦時中に沖縄から流出した文化財が
このほどアメリカで発見され、
14日に県へ返還されました。
返還された文化財は22点で、
第二尚氏第13代国王尚敬と
第18代国王尚育の御後絵=
琉球国王の肖像画が含まれています。
尚敬の御後絵は縦横およそ160センチ、
尚育は縦横およそ150センチの大き さで、
琉球文化研究者の鎌倉芳太郎が1925年に
撮影したモノクロ写真が残されていましたが、
今回初めて実際の色彩が判明した
御後絵の実物が戦後確認されたのは初めてです。
県は2001年、流出文化財について
FBI=アメリカ連邦捜査局の
盗難美術品ファイルに登録申請し、
去年3月、FBIから外務省を通じて、
流出文化財22点が発見されたと
県に照会がありました。
県はこれらが沖縄戦で持ち出された
文化財である可能性が「極めて高い」と
判断し、移送を依頼しました。
県は有識者委員会を設置して、
詳細について調査し、
損傷状況に応じて公開を検討します。
玉城デニー知事は「70数年の時を経て、
王国時代を肌で感じられる沖縄の宝が
戻ってきたことは
大きな喜びだ」と述べました。
研究者らは
今後は特に色彩の研究が加速することで、
琉球王国時代に関する新たな史実が
一つでも多く解明されることに
期待を寄せています。
2024年3月18日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県内で陸上クラブを運営するアスリート工房の
譜久里武代表らが11日、琉球新報社を訪れ、
24日午後1時から開催する
第2回国際通りスポーツフェスタ2024をPRしました。
イベントは「小学生25メートルダッシュ大会」と
「誰でも気軽に25メートルエンジョイダッシュ」に分かれて、
那覇市ぶんかテンブス館前の国際通りをダッシュします。
「小学生25メートルダッシュ大会」は
男女別に1・2年生の部、3・4年生の部、
5・6年生の部に分かれて行います。
「誰でも気軽に25メートルエンジョイダッシュ」は
幼児と親子で手つなぎで走る部門のほか、
小学生、中学生以上、40歳以上の4部門に分かれて行います。
ほかにも10メートルダッシュ、フラグフットボール、ラグビー、
バレーボールを体験できるブースもあります。
出場申し込みは当日正午から始まり、テンブス館前で受け付けます。
参加料はひとり500円で
25メートルダッシュと体験ブースに全て参加できます。
譜久里代表は「国際通りという
沖縄の象徴的な場所でダッシュできる経験をしてほしい。
参加できなくても声援を送ってほしい」と多くの参加、
来場を呼びかけました。
問い合わせはアスリート工房のホームページからとなっています。
伊江村でむんじゅる笠作りのドキュメンタリー映画上映
2024年3月15日放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
伊江村文化協会はこのほど、
伊江島はにくすホールで
ドキュメンタリー映画「むんじゅる笠~
瀬底島の笠」の上映会を開催しました。
この映画は本部町の瀬底島でむんじゅる笠の作り手で
男の神人の大城善雄さんの祭事や島の暮らしを描いています。
監督の城間あさみさんは
「むんじゅるとは沖縄の方言で麦わらのことで、
むんじゅる笠とは麦わらで作られた日よけの笠。
最後の作り手の大城善雄さんの作業工程をすべて録画した。
むんじゅる笠は野良笠、祭り笠、踊り用の笠があり、
以前は人々の生活と密着していた」と話しました。
クラウドファンディングで制作費の寄付を募りました。
381人の協力者があり完成しました。
上映に先立ち、琉球舞踊の 会の門下生で、
最高賞を受賞した沖縄国際大学1年の島袋花鈴さんが
琉球舞踊「むんじゅる笠」を披露しました。
島袋さんは
「むんじゅる笠を作るのに
こんなに大変な工程があるのを初めて知った。
歌詞の意味や作った人への
感謝の心を込めて踊りたい」と述べました。
2024年3月14日(木)放送分
琉球新報の記事から紹介します。
東日本大震災から13年となった11日、
復興と平和を願うひまわり畑が
糸満市摩文仁の平和祈念公園に
今年も開園しました。
福島県大熊町(おおくままち)で育ったひまわりの種が
植えられ、
およそ2300本が花開きつつあります。
平和祈念公園は2015年から、
福島県を支援する県民でつくる
「福島・沖縄絆プロジェクト」から
種の提供を受け、
3月に合わせてひまわりを育てています。
開園式典で、県平和祈念財団の金城克也会長は「多くの県民に見てもらいたい」
と述べました。
福島・沖縄絆プロジェクトの
鈴木伸章(のぶあき)副理事長は
「満開になった後は種を採取して
5月に大熊町に届け、
沖縄で育った種が東北で花を付ける。
交流をずっと続けていきたい」
と願いました。
また、市内の保育園の園児
およそ50人が遊戯を披露し、
ひまわり畑を見学し、
5歳の園児は
「きれいだった」と話しました。
ひまわり畑は
平和祈念公園エントランス広場にあり、
見学無料です。
来月4月上旬ごろが見頃ということです。
県内の学校での産業医 選任率 全国平均大きく下回る
2024年3月13日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
労 働安全衛生法で教職員50人以上の学校に
義務付けられている産業医の選任率について、
沖縄は去年5月1日現在で、
全国平均の93・6%を大きく下回る
69・2%だったことが文部科学省の
調査などで分かりました。
調査対象は公立の小中高校や
特別支援学校などが対象です。
沖縄の小中選任対象校では半数以上が
設置できていません。
精神疾患による教員の休職者が増加し、
メンタルヘルス対策が急務となる中、
教員の心身の健康を守るための土台となる
健康管理体制の整備が
喫緊御課題となっています。
産業医は労働者の健康を管理し、
健康に関する相談や
ストレスチェックなどを行います。
教職員50人以上の学校は
産業医を選任する必要がありますが、
沖縄では県立学校と特別支援学校の
選任率は100%だった一方、
小学校が45・3%、中学校が48・7%と
半数を下回っています。
小中学校の産業医の確保について
市町村教育委員会からは
「地域で人材が見つからない
「報酬面で折り合いがつかない」などの声が
あるということです。
文部科学省の2025年度の調査を待たずに、
県教育委員会では来年度、産業医の選任率を
独自で調査する方針で、
結果を基に、地域の実情に応じて
改善に努めていくということです。
祖父の遺志を継ぎ青い目の人形を寄贈 ギューリックさん
2024年3月12日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
1927年にアメリカから友好の証として
日本に贈られた「青い目の人形」。
かつて贈られた記録が残るものの現存しない沖縄に、
平和への思いが込められた新たな青い目の人形2体が
このほどアメリカから届けられ、
4日に那覇市の県立図書館で贈呈式が開かれました。
アメリカ人宣教師のシドニー・ギューリックが
日米関係の親善を願い、およそ1万3千体の「友情人形」を
日本の子どもたちに贈ったもので、
当時日本で歌われていた童謡にちなみ
「青い目の人形」と呼ばれるようになりました。
人形は沖縄にも66体届いたとされているものの、
現存は確認されていません。
祖父の遺志を継ぎおよそ40年前から
新たに青い目の人形を日本各地に
贈り続けている、孫のギューリック3世さんが去年5月に来県し、
「ケイティ」「ダイアン」の人形2体を
フリーアナウンサーの伊良皆善子さんらの団体に託していました。
伊良皆さんは友好の証として贈られた人形が、
太平洋戦争によって遺棄された歴史に言及し、
「戦争は人の心も悲しくなる」と声を落としました。
自身が県内で人形を探す活動をしていることに
触れ「諦めずに探していきたい」と話し、平和の大切さを訴えました。
2024年3月11日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
4月に開校する豊見城市立豊崎中学校の
校歌が7日、伊良波中学校で披露されました。
校歌はかりゆし58のボーカルの
前川真悟さんが作詞、
作曲は前川さんと音楽家の前濱吉郎さんが手掛けました。
琉球音階を取り入れた伸びやかな優しいメロディーで、
地域の風景や歴史、歩み続ける生徒の姿を、
季節や時間の流れとともに描いています。
かりゆし58は豊見城市の観光大使で、
校歌作成に当たり、
前川さんらは豊崎中学校に通う予定の生徒や保護者、地域の人と交流し、
校歌に入れたい言葉を集め、400を超える言葉が集まったということです。
前川さんは歌詞に「八重雲」「虹の橋立」などの造語を入れ
「遊び心を入れた。学校のルールや人との関係の中で自由を出せたらいいな。
かわいがってあげてほしい」と話しました。
前濱さんは、琉球音階を取り入れたことに触れ
「次の世代に歌ってもらいたい曲を意識した」と話しました。
校歌が披露された伊良波中学校は、
生徒のおよそ4割が豊崎中に進学しますが、
その一人の2年生の男子生徒は
「3番まである歌詞のそれぞれ最後の部分が
印象的だった。歌うのが楽しみ」と話しました。
2024年3月8日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
多くの伝統行事が残るうるま市平安座で
旧正月関連のウビナディーが2月12日、
厳かに執り行われました。
ウビナディーは旧正月3日目に、
一門ごとに行われる神聖な行事で、
平安座には現在およそ20の
一門があるといわれています。
この日、島の中腹にある若水や産湯も採る
島一番の聖水とされる「井泉」ユサンジガーを
各一門が次々に訪れ、五穀の産物を供え、
黒線香をたきました。
その後、くんだ水を入れた器に中指を浸して
額を3回なでる呪法で子孫繁栄、無病息災、
五穀豊穣を祈願しました。
そして、平安座郷友会連合会会長で
シンガーソングライタ―海勢頭豊さんが一門を出迎え
「いい正月でーびる」と和やかにあいさつを交わしていました。
各一門はさらに先祖ゆ かりの井泉を回った後、
本家でのこの1年間の近況を報告し合い、
談笑でひと時を楽しんでいました。
県内各地の伝統行事は生活様式の変化で
簡素化され、一門の絆も希薄化しつつある中、
3人の子どもと参加した
宜野湾市の37歳の女性は
「私たちは先祖の命をつないできている。
伝統行事を大切にしていきたい」と話していました。
2024年3月6日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄本島内の乗合バスを運行する琉球バスと
那覇バスは1日、
来月4月1日から運賃を
値上げすると発表しました。
沖縄総合事務局が申請を認可したもので、
那覇市内線は現行の240円から
20円増の260円、
市外線は初乗り160円から
30円増の190円となります。
子育て世代の家計費負担を考慮し、
これまで琉球バスが4割1分、
那覇バスが4割引きしていた通学定期運賃は、
いずれも5割引きに引き下げます。
通勤定期運賃の割引率は
3割引きのままとなります。
新型コロナなどの影響で輸送人員が減少し、
収支状況が悪化したことなどが理由で、
燃料費や部品の価格の高騰など、
今後も経費増加が見込まれることから
運賃改定が必要と判断したとしています。
平均改定率は13・5%で、
琉球バスの具志川線の場合、
片道那覇バスターミナルから
具志川ターミナルまでは現行1120円から
1270円となります。
那覇バスの那覇普天間線は普天間まで
現行670円から760円となります。
「可能性にふたをしないで」 今井さん、島を旅立つ中3に講演
2024年3月5日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
一般社団法人おきなわ離島応援団の理事長で、
著書「ウミンチュの娘」の著者の
今井(いまい)恒子(つねこ)さんがこのほど、
伊平屋村立伊平屋中学校を訪れ、
「自分の可能性にふたをしないで。
頑張ったら応援してくれる人が現れる」などと、
高校進学で親元を離れる3年生にエールを送りました。
今井さんは、石垣島出身で八重山高校卒業後、2001年にIT企業を設立しました。
講演会で今井さんは、自身が中学生の時に、
漁師だった父が復帰前に社会問題化していた「ダイナマイト漁」で逮捕されたことを
きっかけに本を出版したいという夢を持ったと話し、
「およそ40年後に本を出版することが
できた。諦めずに夢を持ち続けることが大切」と講話しました。
また、入社した会社が2社続けて倒産した実体験を語り、
「その時は不幸だと思ったが、
その経験があったからこそ今がある。
つらいことがあっても乗り越えることが大事だ」と話し、
「親元を離れて生活した時にホームシックになったが、
自分で自分を励まして乗り越えた。
会社設立時には多くの人に支えてもらった。
人との出会いが大切だ」とメッセージを伝えました。
今井さんは村内の中学3年生全員と
図書室などに著書の
日本語版と英語版も贈呈しました。
2024年3月4日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄に次いでマンゴーの生産量が多い宮崎県産マンゴーが、
沖縄県産マンゴーと比べて3倍近くの価格で取引されている現状を、
前門尚美農 林水産部長が29日の
県議会2月定例会で報告しました。
議長の赤嶺昇氏への答弁です。
前門部長が引用した東京都中央卸売市場のまとめによりますと、
2023年産マンゴーの1キロ当たりの
平均単価は県産の1552円に対して、
宮崎県産は4415円とおよそ2・8倍の
価格差となっています。
県産マンゴーはボイラーなどを使用しない
無加温栽培が主流で、7月に収穫が集中します。
そのため出荷量が集中し、
単価が低くなる傾向があるということです。
一方、宮崎県は加温栽培により冬春期の出荷を可能にし、
「太陽のタマゴ」としてブランドが確立し、価格を押し上げているとし、
前門農水部長は
「沖縄ブランドの確立と生産供給体制の強化、
多様なニーズに対応できる
フードバリューチェーンの強化などに
取り組んでいる」と述べました。
これに対し、赤嶺氏は
「県は売る方の支援策が全然足りていない。
ブランディングをしっかり行い、
農家の所得を上げていくべきだ」と訴えました。
2024年3月1日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
あの世の正月に当たる「十六日(ジュウルクニツ)祭」が、
旧暦1月16日の2月25日、
宮古島市の各地で催されました。
墓に集まった家族連れは用意した重箱などを
墓前に供えて祖先を迎え、
手を合わせて健康に感謝し、
向こう一年の家内安全を願いました。
このうち宮古島市内の墓地公園では、
多くの家族連れが集まり、
当日までに掃除された墓前に腰を下ろし、
重箱に詰められた料理に舌鼓を打ちました。
市内在住の喜久川恵三さんと妻の卓子さんは
手を合わせる前に、島外にいる息子に
重箱の写真を通信アプリ「LINE(ライン)」で送り、
「孫も大きくなり、なかなか宮古島に帰れなくても、
同じ気持ちでこの日を迎えたかった」と話し、
線香を香炉に立て、両手を合わせて祖先への感謝を伝えました。
また「戦争を体験し、
大変な苦労を乗り越えた祖先のおかげで
私たちの今がある。
だから、紙銭も多めに燃やさないとね」と笑いました。
生モズクの大量加工が可能に モズク可能処理施設 勝連に誕生
2024年2月29日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
生モズクの大量加工を可能にする勝連漁協の
モズク加工処理施設が26日、
うるま市の勝連漁港に完成しました。
2029年度までに加工する生モズクの量を
およそ14倍に増やし、
漁業者の所得を10%向上させることを
目指しています。
勝連漁協では年間およそ1千トンのモズクを
水揚げしていますが、
90%以上をカップモズクの
原料として出荷しています。
調理などに用いる生モズクの出荷は
手作業や外部委託による加工で、
市場の需要は見込めるものの、
十分に応えることができませんでした。
また、カップモズクは加工業者の需要によって
原料単価が左右されるという課題が
ありました。
完成した施設では、漁協内で加工できる量を
増やして製品化まで行うことで、
原料として出荷するよりも高値で販売でき、
収入の安定も見込めます。
生モズクはカップモズクの原料となるモズクに
比べ、若い時期に収穫されます。
生モズクを収穫後にカップモズクの原料分を
栽培収穫 することで、
年間の収穫回数が増え、
水揚げ量の増加も見込めます。
勝連漁協の玉城(たまき)謙栄(けんえい)さんは
「本来のおいしいモズクを食べてほしい」と
生モズクの普及に意欲を示しました。
2024年2月28日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
去年、2023年に県内で発生した
交通人身事故が2964件と
12年ぶりに増加し、
このうち飲酒絡みの事故は82件で
3年連続で増加していることが
県警のまとめで分かりました。
去年は飲酒運転の年間摘発件数も1154件と
5年ぶりに増加に転じていて、
コロナ禍による行動制限の緩和の影響と
みられます。
県警は重大事故につながる飲酒運転の増加に
警鐘を鳴らしています。
県警のまとめによりますと、
去年に発生した交通人身事故2964件は
前の年に比べて186件増えました。
このうち飲酒絡みの事故は82件で、
20年のおおよそ2倍になっています。
去年は、飲酒絡みの死亡事故も前の年度から
2件増え5件発生しました。
5月には、国頭村の国道58号で
男が飲酒運転していた軽自動車が対向車線に
侵入して原付バイクと衝突する事故により、
バイクを運転していた70歳の男性が
死亡しました。
市町村別の摘発場所では那覇市が134件と
最多で、次いでうるま市の120件、
沖縄市の99件と続きます。
男女別では男性が991件と
全体のおよそ85%を占めました。
県警交通部は「2日酔い運転を含め、
飲酒運転の危険性や飲酒絡みの事故に伴う
代償の大きさを自らの問題として受け止め、
強い意志で防止に努めてほしい」と
呼びかけています。
2024年2月27日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
旧暦の1月2日に当たる今月2月11日、
名護市辺野古で、水に感謝する行事
「カーメー」が、5年ぶりに催されました。
区民およそ30人が参加し、区内7つの井戸や川を巡って手を合わせ、
水への感謝と健康を祈りました。
この日、区民らは辺野古公民館から
太鼓や三線を鳴らしながら、区内の井戸や川を巡り、
米や果物、酒を供えて水の恵みに感謝しました。
新型コロナウイルスの影響で、
去年までは区職員のみで行っていましたが、
今回から通常規模での開催となりました。
辺野古区の島袋茂区長は
「今の水状況は厳しいが、
辺野古ではこれまで、ほとんど断水したことがない」と
区の潤沢な水源に感謝し
「沖縄全体が水に困らないように願った。
これからも引き続き、区の伝統を守っていきたい」と話しました。
2024年2月26日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
日本芸術院は22日、芸術活動で顕著な功績があったとして新会員に選出した12人を
発表し、県内からは「組踊立方」人間国宝の
宮城能鳳(85)歳が選ばれました。
県出身者で日本芸術院会員に選ばれるのは初めてです。
来月3月1日に文部科学大臣が発令します。
能鳳さんは舞踊分野で選ばれたもので、
推薦した理由について日本芸術院は、
古典だけでなく廃絶曲の復曲や
新作の創作への積極的な取り組み、
多くの専門家の育成などを挙げ、
長年の芸能活動全般を評価しま した。
能鳳さんは「大変光栄だ。
日本の伝統芸能の中で組踊が能や文楽と
同じ地位に認められたという大きな意味を持つ。
先達への感謝の気持ちでいっぱい」と
思いを語りました。
能鳳さん、本名德村正吉さんは、
1938年生まれで、旧佐敷村、現在の南城市出身です。
初代宮城能造に師事し、宮城本流鳳乃会家元、
県立芸術大名誉教授を務めています。
2009年には重要無形文化財
「琉球舞踊」保持者にも認定されました。
能鳳さんが日本芸術院会員に選ばれたことについて、
組踊関係者からは喜びの声とともに、
「先生が築いたものをさらに高めたい」との
決意が聞かれました。
2024年2月22日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
登山者が多く訪れる名護市の嘉津宇連山で
このほど、登山道の目印を付け替える作業が
実施されました。
地域住民や名護署、
消防からおよそ30人が参加し、
道迷いが起こったり、
滑落の危険があったりする地点には、
使われなくなった道路標識を使って
危険を周知する取り組みを
初めて実施しました。
嘉津宇岳や古巣岳、安和岳などが連なる
嘉津宇連山ではコロナ禍以降、
登山者が急増しています。
登山者の増加に伴い、
山中での道迷いなどの事故も増えており、
名護署によりますと、
おととしは、
消防や警察が捜索活動で出動するケースが
5件起こりました。
この日はおよそ2年前に登山道に付けた
ピンク色の目印を付け替えたほか、
遭難した場合に場所が把握できるよう、
番号が書かれたアルミのプレートを
木にくくりつけ、
場所などを記録していました。
特に迷いやすい場所には名護署に
保管されていた「矢印」の道路標識を、
正しいルートを示す道案内として
活用しました。
自身も山に登り、作業に参加した
名護署の大城署長は
「登山ルートに目印を付けることは有用だ。
劣化した目印を新しくすることで、
事故を防いでいきたい」と話しました。
山内小学校 ランドセル以外でも通学可能 さまざまな形を受け入れる社会に
2024年2月21日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄市立山内小学校はこのほど、
通学に使うかばんはランドセルでなくても
よいとする手紙を全校児童の保護者と
山内幼稚園の園児の保護者らに配りました。
ランドセルの使用は法律などで
決まった義務ではなく、慣習です。
高価であることや、
重さによる体への負担などを考慮し、
手紙を出したということです。
手紙では、小さな体に背負うことで
心身に悪影響が出る「ランドセル症候群」や、
高額であることの懸念を指摘し、
通学かばんはランドセルでなくても
軽く丈夫なものならよく
「通学かばんにふさわしいものを
選んでいただきたい」としています。
森山涼子校長は、以前から児童のほぼ全員が
ランドセルを使うことに
疑問を抱いていました。
ランドセルが負担になっている
家庭の状況なども考え、
他校の校長とも相談した上、
手紙を出すことを決めたということです。
森山校長は
「周りと同じ物がいい」という気持ちも
あると推測しますが、
「さまざまな形を受け入れる社会になり、
子どもたちには自分で物事を選ぶ力を
つけてほしい」と期待 し、
「慣習にとらわれず、
家庭で相談して選択をしてほしい」と
述べました。
2024年2月20日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
西原町棚原自治会で、
ミルク加那志の誕生日である
旧暦12月20日の1月30日に
「ウマリトゥイタティ」といわれる
伝統行事が行われ、
去年生まれた赤ちゃん10人の家族や
地域住民らがノロ殿内に集まりました。
5カ月になる伊波成ちゃんは、
母親の梨香さんと2人の姉、祖父母、
曽祖母の7人で参加し、梨香さんは
「去年生まれた子がいっぱいいて、
地域のつながりもありいいなと思う。
3番目の長男で8月生まれ」と話しました。
比嘉猛副会長は、長男の次男の比嘉穂ちゃんと
参加し、「去年の12月29日に生まれ、
ちょうど1カ月。孫はかわいいね」と
目を細め、
「役員になって毎年参加している。
地域の子どもたちの成長していく姿を
見るのは楽しみ」と笑いました。
行事は300年以上続くと言われており、
城間盛順会長は
「ミルク加那志は祭壇に祭られている。
うさぎ年生まれの10人の赤ちゃんの参加
ありがとう」と述べました。
健やかに育ち長く未来が続くように
祈ることに触れて
「棚原は伝統芸能が盛んな地域だ。
ノロ殿内が高台で下に段々と下がり棚状に
なっているから棚原と言われいる。
住んで良かったと皆さんに
思ってもらうように役員一同頑張る」と
あいさつしました。
2024年2月19日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
47都道府県が公表した昨年度の
職員給与に関する男女格差の資料を
分析すると、
平均年収は全てで女性が男性を下回り、
半数を超える28府県では
男性の7割台だったことが
このほど分かりました。
女性活躍推進法に基づき、昨年度から前年度の
男女差の情報開示が義務化されており、
全都道府県のデータがそろうのは初めてです。
共同通信が集計したもので、
平均年収の差が比較的小さく女性が男性の
9割台だったのは香川と東京だけでした。
8割台は12道県で、
沖縄は7割台の73・5%でした。
残る5県は6割台でした。
共同通信の集計は非正規職員を含む知事部局の
数値を対象としていますが、
自治体によって企業局などの職員も
含めた数値を示しているため、
単純な比較はできません。
公表資料によると、男女格差の理由は
「給与の高い管理職は男性が多い」や、
昇給に関わる「勤続年数が男性の方が長い」が
目立っています。
女性は結婚や出産でキャリアを中断する人が
多かったことが一因とみられます。
政府は格差の是正に向け、
女性が育児をしながら
働き続けられる環境の整備や、
女性の管理職への登用を働きかけます。
2024年2月16日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
羽地地域の住民や子どもたちの作品
およそ千点を展示する第8回羽地展が
このほど、名護市の羽地地区センターで
開かれ、
沖縄戦当時、区民らが山中で生活していた際に
使われた避難小屋も再現して展示されました。
名護市青少年育成協議会羽地支部の
メンバー6人が展示会に合わせ、
先月1月下旬から製作を始めたもので、
小屋は入り口側の長さがおよそ2・5メートル、幅およそ1・5メートル、
高さおよそ2・5メートルで、
実物の半分程度の大きさです。
当時の姿をありのままに再現しようと、
羽地地域の山で取れたアシやヨシのほか、
曲がりくねった木材なども使い、
子どもたちが完成に向けた仕上げの作業を
手伝いました。
10歳の女子児童は
「小屋の中は涼しく自然のにおいがした。
戦争から逃げながら小屋を作ったのは
すごい」と感心しました。
小屋の製作は2019年夏以来2回目で、
当時は時間や材料不足で未完成に終わっており、
協議会の男性は
「ずっとひっかかりがあり形にしたかった。
5年ぶりにみんなの
思いが成就した」と完成を喜びました。
2024年2月15日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
メタボリック症候群=メタボは心臓病や
脳卒中などの重要な病気の原因になります。
メタボは内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・
脂肪異常症のうち2つ以上の症状が
一度に出ている状態で、
県別メタボの有病率は沖縄県が
全国1位の高率を示しています。
北部地区医師会病院の健診データでも、
男性のメタボと診断された率は30%、
女性では13%と高率でした。
そこで、北部地区医師会病院では
2008年度に受診したメタボでなかった
勤労者2781人を対象に、
12年間にメタボの発生について調査しました。
いろいろな生活習慣のうち、
統計的に有意な関連性を示した項目は、
「朝昼夜の三食以外に間食や甘い飲み物を
摂取している、つまり間食」や、
「人と比較して食べる速度が速い早食い」、
「朝食を抜くことが週3回以上ある=
朝食抜き」などでした。
ある生活習慣があるとメタボ発生率が
何倍になるかを示した指標「ハザード比」は、
朝食抜き、早食い、間食などの生活習慣により
1・19倍から1・26倍に増えることが
明らかになり、
朝食抜き、早食い、間食などの生活習慣改善が
メタボの予防に重要なことが分かりました。
2024年2月14日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
少 雨傾向で沖縄本島内11ダムの貯水率が
低下していることを受け、
県企業局は11日午前、有機フッ素化合物=
PFAS汚染対策で停止していた
中部水源からの取水を
再開したと発表しました。
11日は、嘉手納井戸群で午前9時6分、
天願川で午前9時5分に
それぞれ取水を再開しました。
県企業局の担当者はPFAS汚染への懸念が
高い中部水源からの取水について
「北部のダム水源と希釈し、
北谷浄水場に入る段階でPFAS濃度は
国の暫定指針値、
PFOSとPFOA合計で1リットル当たり
50ナノグラムを下回っている。
高機能活性炭処理でPFAS濃度を
可能な限り低減し、
PFASの測定や発表の頻度も
増やしていきたい」と述べました。
また、
貯水率が50%を下回ったことについて、
企業局の担当者は
「この時期に50%を切るのは、
かなり厳しい状況だ。
県民の皆さまに節水を
お願いしたい」と呼びかけました。
3月上旬からは長田川の取水も開始予定で、
嘉手納井戸群や天願川、
長田川は去年4月から12月の平均で、水源での国のPFAS暫定指針値を
下回ってきました。
北谷浄水場でPFAS除去を施した水は、
那覇市など7市町村に供給されます。
2024年2月13日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄市のうちなーぐち会はこのほど、
越来公民館で郷土史研究家の
伊波勝雄さんを招き、
「甘藷(いも)と野國總管」の講演会を
開きました。
伊波さんは1605年にイモの栽培法を
中国から持ち帰り「甘藷の父」
「いも大王(ウス―)」と
たたえら れてきた地元出身の野國總管の
功績、人物像などを研究し
書籍を発行しています。
伊波さんはうちなーぐちや
軽妙なパフォーマンスを交えながら、
野國總管の指導による栽培の反響を知り
栽培法を県内に広めた産業振興の偉人の
儀間真常との関係や時代背景などを
解説し、
イモが琉球・沖縄の恒常的な飢餓を
救った「命の恩人」であることを
再評価する重要性を強調しました。
特に大飢饉のあった徳川幕府との関わり、
琉球から鹿児島を経由し全国各地で
栽培を普及した人物の業績碑を
訪れたことに触れ、
「イモは当時から戦中、戦後まで
日本の食料難を救った。
イモの恩恵を忘れてはならない」と述べ、県内養豚産業にも大きく寄与したと
指摘しました。
イモ耕作の再興に情熱を傾ける伊波さんに
参加者から「深い歴史があることを知った」「栽培研究の学徒が出てくることを
期待したい」との感想がありました。
2024年2月12日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県は8日、先月1月29日から
今月2月4日の間に県内定点医療機関から
報告のあった新型コロナウイルス患者は
483人で、
定点当たり8・94人だったと発表しました。1週間の感染者総数の推計値は
2270人となりました。
入院患者は280人から
352人で推移しています。
県は入院患者数に応じた確保病床数を
0から3までの4段階で定めています。
現在は「段階0」で
平時の対応となっていますが、
入院数が389人以上になると
「段階1」の特別対応に変わり、
協力医療機関30カ所に中等症Ⅱと
重症患者の病床を
合わせて49床確保するよう、
県が指示を出します。
県によりますと、
さらなる感染拡大が予想されるため、
各病院に確保病床を準備するよう
呼び掛けているということです。
2024年2月9日放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報7日付20面の記事から紹介します。
沖縄市漁業協同組合は1月21日、
泡瀬漁港で「泡瀬漁港日曜セリ市」を
開きました。
魚介類の消費拡大を狙った取り組みで、
今回が2回目の開催となり、
普段は仲買人のみが参加できる競りに、
市内外からおよそ80人が足を運びました。
競りには沖縄三大高級魚と呼ばれる
アカジンミーバイやマクブーのほか、
タコやマグロの切り身など300匹が並び、
参加者は売り主のかけ声に合わせて
1キロ当たりの値段を競いました。
開始序盤は消極的だった参加者から、
回を重ねるごとに声が上がるようになり、
最終的にはテンポの早い声が
響くようになりました。
セリ市を企画した組合の仲村渠理事は
「競りの雰囲気と、
おいしい魚を味わってほしい」と述べ、
白熱する会場を笑顔で見守りました。
エビすくいコーナーも設置され、
家族で宜野湾市から訪れた7歳の児童は
「魚がたくさんいて、
楽しかった」と目を輝かせていました。 泡瀬漁港日曜セリ市は毎月第3日曜日の
朝9時から開かれますが、
2月18日はおきなわマラソンが
開催されるため休みとなります。
石垣タクシー乗務員不足解消へ 「石垣版ライドシェア」4月開始
2024年2月8日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
石垣市は5日、 市内のタクシー乗務員不足を
解消するため、
第2種免許を持たない一般ドライバーが
タクシーを運転する「石垣版ライドシェア」を
4月から開始すると発表しました。
市によりますと、ライドシェア創設を
表明する自治体は県内で初めてです。
深刻な人手不足から
政府は規制緩和を検討しており、
タクシー会社が一般の人を雇用し、
講習を受ければ自家用車を使って客を
運ぶことが4月から可能となる見通しです。
「石垣版」は自家用車ではなく、
乗務員不足で稼働していなかった
タクシー車両を運行してもらう仕組みで、
市は4月からの開始に向け、
県ハイヤー・タクシー協会八重山支部と
連携し、乗務員募集や講習場所の提供を
支援します。
ライドシェア導入について業界団体の
全国タクシー・ハイヤー連合会は
反対してきましたが、
県協会などの訴えを受けて、
国土交通省に遊休車両の活用を
求める要望書を提出しました。
県ハイヤー・タクシー協会の
大城(おおしろ)直人(なおと)専務理事は「全国的な流れに
乗り遅れたくないということで、
今後もライドシェア導入に関する動きは県内で
増えてくるのではないか」とみており、
中山義隆市長は
「4月から5月の観光シーズンの繁忙期に向け、
乗務員不足を解消したい」と話しました。
方言ニュース
2024年2月7日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
能登半島地震の被災地では
ライフラインの復旧が遅れ、
避難所の衛生環境が悪化する問題に
直面しましたが、
琉球新報の調査で災害時に使用できるトイレの 確保が
県内の多くの自治体でも
不足していることが明らかになりました。
全国的にも同様の課題を抱える一方、
不足分を補うためにマンホールトイレの
導入も広がりつつあり、
災害時にマンホールのふたを取り外し、
上に便器を取り付けて排せつ物を下水道に
直接流す「マンホールトイレ」を導入する
市町村が、那覇市や石垣市など
県内で12市町村あることが分かりました。
搬入に時間がかかり、
し尿処理も必要となる仮設トイレに比べ、
マンホールトイレは設置が簡単で迅速に
確保できるという利点があります。
洋式で段差がなく、高齢者や障がい者も
利用することができ、
全国的にも導入が広がっています。
災害時にはすぐに使用できる簡易、
携帯トイレの備蓄が不可欠となりますが、
保管場所や予算などの兼ね合いもあり、
県内ではおよそ8割の自治体が
不足しているということで、
必要回数分すべてを備蓄でまかなうことが
難しい現状が浮き彫りとなりました。
那覇市の担当者は備蓄の不足分を補うために、
「積極的に活用することを
想定している」と話しました。
琉球新報の記事から紹介します。
宜野座村惣慶区の屋号「新久保」の
子孫がこのほど、宜野座村惣慶区で
一堂に会しました。
初顔合わせとなる親族も多く、
互いに流れる血脈の絆を再認識しながら
感慨無量に懇親しました。
新久保の先祖である伊芸山蔵は1906年に
ハワイへ移民で渡り、
その時に蓄えた財産で惣慶区に建てた
立派な赤瓦の家と石壁は、
沖縄戦で焼失せずに現存しています。
山蔵さんの息子の長徳さんと妻の信子さんの間に、
戦後生まれの一男六女が います。
今回は12年ぶりとなる愛知県在住の
五女の律子さん家族の沖縄旅行を記念し、
四女の美佐子さんの宜野座村の家で歓迎しました。
当日は親族全員が集うことはかなわいませんでしたが、
子や孫などは皆、社会人、大学生として
全国各地で活躍しています。
これだけの「シンカ」が集まることは
もう二度とないのかもしれないと、
貴重な時間を共有し、
家族の写真を撮影しました。
沖縄が誇る「家族の肖像」が
よみがえりました。
2024年2月5日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
少雨傾向が続き、沖縄本島内11ダムの
貯水率低下が続いています。
先月1月31日午前0時の貯水率は53・6%で、
平年値に比べ24・6ポイント低く、
節水の呼び掛けが始まりました。
貯水率は3日で1%ずつ下がっており、
このまま少雨が続けば、今月2月10日前後に
50%を下回る見通しで、
県企業局は強い危機感を抱いています。
企業局は、有機フッ素化合物=PFAS対策で
中部水源からの取水を停止していますが、
今後も貯水率が下がり続けば取水の再開を
視野に入れて対応する方針です。
玉城デニー知事はきのうの定例記者会見で
「渇水状況が悪化した場合には、
取水の再開を検討せざるを得ないのではと考えている」と話し、
取水を再開するタイミングについては
「沖縄渇水対策連絡協議会などの意見も
踏まえながら検討することになる。
どこからというのは、今の段階では
まだ判断できない」としました。
ただ、中部水源に加え
最もPFASが高濃度で検出されている
比謝川か らの取水を再開した場合でも、
ダム貯水率は1日当たり
0・314%程度のみ減少するとされ、
まとまった雨が降るまでは
節水が不可欠となります。
2024年2月2日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
1944年に政府や県が推し進め、
ひもじさや家族と離れる寂しさなどの
苦難があった「学童疎開」について、
追体験事業に参加した小学5年生と6年生
10人がこのほど、
那覇市若狭の対馬丸記念館で
学習成果を発表しました。
追体験事業は、対馬丸事件の悲劇を伝える
対馬丸記念会が実施したもので、
去年12月、2泊3日で宮崎県を訪れ、
疎開のゆかりの地を巡り、当時を再現した、
具材の乏しい食事で過ごしました。
発表では、「疎開の恐ろしさを知ることができた」「戦争のない世界へ」などのメッセージを
来場者に訴えました。
那覇市立城西小学校5年の比嘉珠(み)玲(れい)さんは
発表で、疎開時の子どもが現地で
医者に診てもらえず、
子ども同士で手当していたとつづり、
「今もロシアとウクライナで戦争があり、
多くの子どもが亡くなっている。
どうしたら平和であり続けられるかを
考えていきたい」と語りました。
対馬丸記念会の高良(たから)政(まさ)勝(かつ)代表理事は
「自宅で食事できることの幸せを
実感したのではないか。
二度と戦争の悲劇を繰り返しては
ならないという思いを引き継いでくれた」
と児童らを見つめました。
方言ニュース
2024年2月1日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
京都 のNPO法人「空援隊」が
20日から28日まで、
豊見城市にある旧海軍司令部壕の未公開部分の
遺骨や遺留品の調査、収拾活動をしました。
2022年10月から定期的に
旧海軍司令部壕を訪れ、
未公開部分およそ150メートルの調査を実施しており、
今回が5回目で調査は最後になります。
空援隊による旧海軍司令部壕の活動には、
これまで延べおよそ1700人が参加し、
段ボール8箱分の遺骨、
5箱分の遺留品を確認しました。
今回の調査にはアメリカ軍人50人以上を
含む250人が参加し、
見つかった遺骨は段ボール2箱分、
遺留品は1箱分になるとみられます。
遺留品では、士官のものとみられる柄に
海軍のマークが入ったスプーンや、
万年筆や石けん箱などが見つかりました。
遺留品の一部には名前が記されており、
平和の礎の刻銘から所有者の出身県が
推察されたものもあります。
今後、自治体などに問い合わせ、
遺族に返す方法を探すということです。
空援隊の倉田宇山専務理事は
「立場に関係なく多くの方が来てくれた。
ボランティアだけでよくできたと思う。
私たちが必要なくなり、
早く解散することが目標だ」と、
一日も早く戦争遺骨が
回収されることを願いました。
方言ニュース
2024年1月31日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
第51回琉球新報短編小説賞の最終選考会が
このほど那覇市の琉球新報社で開かれ、
宜野座村出身で奈良県在住の
上地庸子さん(35)歳の「寄居虫」が
正賞に決まりました。
応募作37編を予備選考で6 編に絞り、
芥川賞作家の又吉栄喜氏と元琉球大教授で
作家の大城貞俊氏による最終選考を
実施しました。
「寄居虫」は赤子を失った主人公の女性が
ある晩、寝室にやって来たヤドカリを
きっかけに、生きている実感を
取り戻していくという物語で、
又吉氏は「ドラマが生まれそうな予感が
読者を離さない。発想が面白く、不気味で、人間味がある。
衝撃的な結末が余韻を残す。
人間の根源的なことを記した
希有な小説だ」と述べました。
大城氏は「人間の寂しさ、
悲しさを周到に表現した傑作だ。
主人公、私の悲しみがヤドカリや風景描写に
メタファーとして投影されている。
文学的な資質や表現に優れた作品だ」と
激賞しました。
作者の上地さんは、
身近な人の体験から着想を得たということで、
「みんな何でもないような顔をして
生きているけど、
その裏で苦しみや孤独を抱えている。
そのありさまを書きたかった」
と語りました。
2024年1月30日(月)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
粟国村で昔から歌われている「シタリー節」を
粟国郷友会が去年9月、CD化しました。
「シタリー節」は高校進学で島を離れる子どもらに向けた教訓歌で、
千人並みの意地を持って勉強などに励むようになど、
立身出世や航海安全を祈願する内容です。
粟国港には歌碑も建っています。
昔から歌い継がれてきましたが、
近年は知らない村民も多く、
2014年に村老人クラブが色紙に歌詞を
書いて卒業する中学生に渡したことをきっかけに、
粟国郷友会が
「CDを作って多くの人に知ってもらおう」と
企 画しました。
会員およそ250人を中心に村役場、村議、
村老人クラブなどから寄付金を募りました。
もともと、村民それぞれが節をつけて
歌っており、決まった曲はありませんでしたが、
CD化に当たっておととし、曲を募集し、
村出身の照喜名徹さんの曲が選ばれました。
収録では照喜名さんが歌三線を担当し、
歌やかけ声で村出身者が参加しました。
玉寄貞一郎会長は
「県民にもシタリー節を知ってもらい、
歌をきっかけに粟国村にも
足を運んでほしい」と話しました。
CDは税込み500円となっています。
2024年1月29日(金)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
琉球新報川柳セミナーが那覇市泉崎の
琉球新報社で開かれました。
新報川柳の常連投稿者や関係者19人が参加し、
新報川柳選者で県川柳協会理事の
大田かつらさんから川柳の基本や良い句を
詠むためのコツなどを学びました。
セミナー冒頭で大田さんは作句の心得を紹介し、
句ができ上ったら必ず読み返し
推敲することや、
自分の言いたいことが正しく表現され読者に
伝わるか確認することなどを助言しました。
後半は「家族」をテーマに
その場で1人一句作り、
互選で上位を決めました。
即吟作品の中から最も高得点だった
松川雄峰さん(72)歳は
「老い二人盆と暮れには大家族」を詠みました。
受賞のあいさつで松川さんは、
最近であった一句
「人生は前期後期の二毛作」を引用し、
「後期高齢者になっても楽しみながら
川柳を続けたい」と述べました。
松川さんと同点で秀句に選ばれた
大正真美さん(27)歳は
「ばあちゃんの遺影見守る披露宴」を
詠みました。
太田さんは
「どの作品も個性が出ていて良かった。
互いに学び合い、
今後もたくさん投句してほしい」と
呼び掛けました。
2024年1月26日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
南風原町在住の具志堅萌子さんがこのほど、
自作絵本「南瓜姫」を発行しました。
大きなカボチャから生まれた女の子の成長を、
優しいイラストで描きました。
南風原に愛情を注ぐ具志堅さんが
3年ほどかけて制作、ストーリーを練り上げ、
自身でイラストも描き、
「ゆっくりと愛情を込めて作った。
絵本を通して南風原に興味・関心を
持ってもらいたい。
大人にもぜひ読んでもらいたい」と話します。
具志堅さんは15日、南風原町役場に
赤嶺正之町長を訪ね、絵本完成を報告し、
15冊を寄贈しました。
赤嶺町長は、謝意を示しながら
「親しみやすいイラストで、
子どもたちも関心を持つだろう」
と期待を寄せ、
具志堅さんは「多くの人の協力を得ながら、
絵や文章にこだわって作った」と説明しました。
具志堅さんは去年8月、
「南瓜姫」の読み聞かせを町立中央公民館で
行い、ストーリーを初披露しましたが、
琉球箏の実演家で町職員の大城良紀さんが、
箏と三線を演奏し、読み聞かせと音楽、
踊りもあり、好評を博しました。
絵本は税込1100円で、
南風原観光案内所で購入可能です。
方言ニュース
2024年1月25日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県畜産課防疫対策班は22日、
離島地域で来月1日から豚熱ワクチン接種を
実施すると発表しました。
離島で飼養されている生後30日以降の豚は
およそ2千頭で、
全頭がワクチン接種の対象となります。
2020年1月、
うるま市で34年ぶりに豚熱が発生しました。
その後、本島地域では豚熱ワクチンの接種を
継続してきました。
去年8月には佐賀県の養豚場で
豚熱の感染が発生し、
感染経路は人や物を介した可能性が
あることが指摘されました。
離島地域のワクチン接種は佐賀での感染確認を
受けた措置です。
県の担当者は
「離島地域でも発生する可能性はある。
観光客なども戻りつつある中、
ワクチン接種を行う必要性がある」
としています。
県は、養豚業者に対して説明会を開催しており
「おおむね理解を得ている」ということです。
方言ニュース
2024年1月24日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県企業局に配分されるハード交付金の減額により、
老朽化した水道施設の
計画的な整備に遅れが出ています。
県企業局のハード交付金の要望額と、
実際に付いた額を比べると、
2021年度は169億8千万円の
要望額に対して予算措置は83億5千万円で
措置率は49%、
昨年度は172億円の要望額に対し
予算措置は64億円で措置率37%、
今年度は132億円に対し
予算措置は42億円で、
措置率は32%にとどまっています。
去年8月には台風6号来襲に伴う停電時に、
南上原調整池へ送水する新垣増圧ポンプ場の
自家発電設備の不具合により、
宜野湾市 のほぼ全域と中城村の一部で
11時間にわたって断水が起きました。
新垣増圧ポンプ場は更新・耐震化事業が
21年に完了する計画だったものの、
事業完了は27年にずれ込み、
6年の遅れが出ています。
県企業局は
「早期に老朽化対策を進めるとともに、
大規模災害の発生に備えた耐震化対策の
加速化が必要だ」としています。
水道料金の引き上げで
設備の更新や耐震化費用にも充て、
整備を加速したい考えですが、
水道料金の値上げを巡っては
市民生活に与える影響の大きさを
指摘する声も根強くあります。
2024年1月23日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
商店街の従業員らが連携して万引犯逮捕―。
那覇市の平和通り商店街で17日、
土産品店からTシャツ6枚、1万2千円相当を万引した自称大阪市の50歳の無職の男を
商店街の従業員らが私人逮捕し、
警察に引き渡しました。
那覇署によりますと、
男は「金を払うつもりだった」と
容疑を否認しているということです。
商店街関係者などによりますと、
男は飲酒した状態で土産品店を訪れ、
人気のTシャツをかばんに入れました。
その様子を確認した店員が、
近隣店舗の従業員に協力を求め、
男が支払いを済ませずに店から出たところで
声をかけました。
男は逃走を図りましたが、
数メートル先で商店街の店員らが取り押さえ、警察に引き渡しました。
店の関係者は
「普段から通りでは、
ゆんたくしてみんな仲良し。
困った時はゆいまーる精神で助け合っている。
防犯意識も高い」とました。
2024年1月 22日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
JAL・JTAグループは19日、
本部町観光協会、名護市観光協会、
今帰仁村観光協会から寄贈された
琉球寒緋桜の切り花を、
全国各地の空港に送る日本一早い桜の花の
発送式を那覇空港で開きました。
発送式は今年で30回目となります。
北海道から那覇まで、JAL・JTAグループが
就航する全国23の空港のカウンターや
ラウンジに切り花を展示し、
日本一早い春の便りを伝えます。
本部町の平良町長は
「昨年の台風6号を乗り越えた花だ。
全国の方に春一番の夢と希望を届け、
暖かい沖縄に観光客が訪れてほしい」
とあいさつしました。
日本航空沖縄支店の佐々木支店長は
「桜の花が少しでも心の安らぎになればと思う。
寒緋桜のスタンプラリーキャンペーンと
合わせて、入客増に期待したい」
と話しました。
2024年1月19日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
西原町与那城の金城辰美さん73歳は、
子や孫や友達が食べる分だけの、
完全無農薬家庭菜園に精を出しています。
仲間がよく遊びに来るという菜園には、
長~いヘチマがいくつもぶら下がっていて、
一番長いものは85センチもあります。
金城さんは「普通のヘチマもあるけど、
知り合いの種苗店から勧められて植えてみた。硬くなって食べられないけど、
種を採るためにそのままにしている。
友達がほしいと言ったら
あげるさー」と笑います。
金城さんは定年退職後も
週3回は元の職場で嘱託として働き、
空いた時間に野菜を育てているということで、菜園には小松菜、春菊、シマナー、ほうれん草、
ミニトマト、ブロッコリーなど
10種類以上の野菜が
整然と植えられています。
金城さんは
「妻の親父のキビ畑だったけど野菜畑にした。
ハルサーは草との勝負。
愛情込めてやらないと草にやられる。
孫たちは野菜が好きだからよー」と
目を細めます。
趣味だったマラソンは33回完走。
気力も体力もまだまだ尽きません。
方言ニュース
2024年1月18日(木)放送部
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県産レモンの本格的な出荷が始まっています。
温かい沖縄はその生産に適しているとして、
JAおきなわは生産者と生産量の拡大を図り、
来期10トン、
5年後に100トンの生産量を目指し、
今年度から出荷に関与し、支援しています。
現在、県内では本島北部地域を中心に
およそ40人がレモンを生産しており、
今期はグリーンレモンが2・7トン、
イエローレモンは2・5トンの
合わせて5・2トンの
出荷を見込んでいます。
これまでは個々の農家がレモンを
出荷していましたが、
今年度からJAおきなわが共同選別の
仕組みを導入し、
集荷から選別・出荷をサポートします。
これによって今期から効率的な出荷が
可能となり、今後の生産拡大に
弾みをつけたい考えです。
多くの外国産レモンが流通している中、
国産レモンは徹底した農薬管理で
皮まで食べることができる安全性の高さから、
需要は年々高まっているということで、
農家の所得向上も期待されています。
JAおきなわ北部地 区営農振興センターの
和田将弘さんは
「国産レモンの一大生産地を目指したい。
沖縄にはその可能性が十分にある」と
意気込んでいます。
方言ニュース
2024年1月17日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県酒造組合は、2月から3月の
プロ野球キャンプシーズンに合わせ、
観光客らに泡盛について知ってもらうため、
酒造所の見学ツアープログラムを
実施します。
県民も対象で、泡盛の歴史や酒にまつわる
文化に触れてもらい、
認知度を上げて消費拡大を狙うもので、
「2024プロ野球キャンプと春休みシーズン
泡盛を知ろう!飲もう!楽しもう!
スペシャルプログラム」と銘打ち、
国際旅行社が運営を担います。
期間中は泡盛のインフォメーションセンターを
設けて情報を集約、発信し、
泡盛メーカーと連携して、
酒蔵の見学ツアーなどを実施します。
参加者目標は千人で、
経済波及効果は1200万円を見込んでいます。
野球キャンプ来訪客は那覇に宿泊し、
レンタカーでキャンプ地を訪れることが
多いということで、
練習を見た帰りに各地の酒造所を
見学してもらい、
那覇に戻った後に居酒屋などで泡盛を
楽しんでもらうことを想定しています。
国際旅行社企画事業部の新里課長は
「蔵の見学ツアーは、天候に左右されない
新しい観光の形だ。
県民にも泡盛の良さを知って、
広めてもらいたいので、
ぜひ一度足を運んでほしい」と話しました。
2024年1月16日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
糸 満市のくくる糸満でこのほど、
琉球料理伝承人講座が開かれ、
琉球料理伝承人で沖縄調理師専門学校講師の
金城助さんが、実演を交えて
琉球料理の魅力を伝えました。
県内外の高校生が受講し、
イナムドゥチやクファジューシー、
ゴーヤーチャンプルーを調理し、
金城さんは、豚肉は皮が付いたまま使うが、
煮て余分な脂を落とし健康的に
食べられるようにしているなど、
琉球料理の工夫を紹介しつつ、
調理を進めました。
琉球王朝時代の菓子や
琉球宮廷料理についても触れ、
包丁でカットし花柄を描いている焼き菓子
「花ぼうる」など、何げない造形に
料理人の技があることを伝え、
「作り方を知れば発展につながる」と話し、
家庭内でも琉球料理を食べる機会を作る
大切さを語りました。
料理は琉球漆器に盛り付けられ、
塩のみの味付けですが、
卵が絡んだゴーヤーと表面を焼いた豆腐の
味わいが奥深いゴーヤーチャンプルーなど、丁寧に調理された料理に、
受講生は舌鼓を打っていました。埼玉県から受講した女子生徒は
「沖縄らしさは、中国と日本の文化を
バランスよく取り入れてできた結果だと
学んだ。
味もおいしく、見た目も洗練されている」
と笑顔を見せていました。
2024年1月15(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄本島内の乗合バスを運行する琉球バスと
那覇バスは、4月1日を実施予定日として、
運賃値上げを沖縄総合事務局に申請したと
このほど発表しました。
那覇市内線は現行の240円から20円増の
260円、
市外線は初乗り160円から30円増の
190円を予 定しています。
理由として新型コロナなどの影響で
輸送人員が減少し、
収支状況が悪化したことを挙げました。
燃料費や部品の価格の高騰など、
今後も経費増加が見込まれることから
運賃改定が必要と判断しました。
平均改定率は13・5%です。
一方、那覇バスは市内通学定期運賃は
値下げを計画しており、
4月1日実施予定で、去年12月28日に
沖縄総合事務局に上限運賃変更認可申請を
提出しました。
子育て世代の家計費負担を考慮し、
1カ月7200円から6500円、
3カ月2万520円から1万8530円に
引き下げます。
市内通勤定期は1カ月8400円から
9100円に引き上げます。
琉球バスは通勤定期で1カ月6720円から
7980円に改定し、
通学定期運賃については
1カ月5660円から5700円、
3カ月1万6130円から1万6250円と
通勤定期と比較して
値上げ幅を抑制しています。
2024年1月15(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄本島内の乗合バスを運行する琉球バスと
那覇バスは、4月1日を実施予定日として、
運賃値上げを沖縄総合事務局に申請したと
このほど発表しました。
那覇市内線は現行の240円から20円増の
260円、
市外線は初乗り160円から30円増の
190円を予定しています。
理由として新型コロナなどの影響で
輸送人員が減少し、
収支状況が悪化したことを挙げました。
燃料費や部品の価格の高騰など、
今後も経費増加が見込まれることから
運賃改定が必要と判断しました。
平均改定率は13・5%です。
一 方、那覇バスは市内通学定期運賃は
値下げを計画しており、
4月1日実施予定で、去年12月28日に
沖縄総合事務局に上限運賃変更認可申請を
提出しました。
子育て世代の家計費負担を考慮し、
1カ月7200円から6500円、
3カ月2万520円から1万8530円に
引き下げます。
市内通勤定期は1カ月8400円から
9100円に引き上げます。
琉球バスは通勤定期で1カ月6720円から
7980円に改定し、
通学定期運賃については
1カ月5660円から5700円、
3カ月1万6130円から1万6250円と
通勤定期と比較して
値上げ幅を抑制しています。
2024年1月12日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
西原町の地域散策事業内間邑廻いがこのほど、
町内外から40人余が参加して開かれました。
内間は、カヤブチ御殿やナコーモーなど
金丸伝承の残る地域です。
参加者はニシバル歴史の会の案内で散策し、
「カヤブチ御殿では金丸と内間ノロが
住んでいたという伝承がある。
敷地入り口のガジュマルの根元部から
完全な形のカムィヤキのつぼが見つかり
教育委員会で保管している」と
説明を受けました。
内間の67歳の男性は
「新川門中で親から引き継ぎウマチーや
清明祭には拝所を拝んでいる。
聞いていたのと同じ感じで、
一緒に回って良かった。
旧暦の1日と15日にはノロ殿内に
お茶を供えることもしているよ」と話し、
63歳の男性は
「宇根門中なので御殿小を拝んでいる。
この一帯が内間発祥の地域と聞いて
歴史のことなど勉強になった」と笑いました。
町教育委員会の男性主任主事は
「今年度、カヤブチ御殿隣の空き地を
試し掘り調査したところ、
遺構らしきものが見つかった。
来年度は予算を組んで調査したい。
人が住んでいたという基盤が発掘調査で
分かるかもしれない」と述べました。
方言ニュース
2024年1月11日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
やんばる産のタンカンの出荷が本格化し、
JAおきなわはおととい、「タンカン旬入式」を
名護市伊差川の北部地区営農振興センターで開きました。
ことしは収穫量が少ない
「裏年」に当たっています。
去年の台風6号の影響も重なり、
出荷は例年よりも少ないものの、
糖度は平均よりも1度から2度高く、
甘さと酸味のバランスの取れた
味わいとなっており、
今月中旬ごろに出荷最盛期を迎えます。
今年度の出荷計画は、「表年」だった
去年の実績との比較で
95トン少ない210トンを見込んでいます。
台風の影響や、秋には害虫被害もありましたが、
今月に入り朝晩の冷え込みの影響で
徐々に平年並みの色乗りに
追いついてきているということです。
旬入式で、
JAおきなわ北部地区柑橘生産部会の
大城会長は
「ぜひ多くの方に賞味してもらい、
生産農家を激励してほしい」と話しました。大城会長によりますと、生産量が少ないため、
ことしのタンカンは県内流通が
主体となる見込みで、
旬入式後には、関係者らが見守る中、
初荷のタンカンを積んだトラックが
出発しました。
方言ニュース
2024年1月10日(水 )放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
国立社会保障・人口問題研究所が
去年12月に公表した
地域別将来推計人口によりますと、
2050年に沖縄の人口は
140万人を切る見通しです。
石垣市では25年まで人口増が続きますが、
その後は減少し、
将来的に全ての離島で人口減に転じることが
予想されます。
また沖縄本島は北部で人口減が進む一方、
中南部は微減にとどまる見通しです。
これまで全国有数の人口増加県だった
沖縄ですが、23年に人口減に転じました。
5年ごとの人口は20年の国勢調査の
146万7480人がピークで、
推計値では35年が145万619人、
50年には139万1013人となる
見通しです。
50年の推計人口に占める0歳から
14歳までの割合は全国で最も多い
13・8%で、
65歳以上の高齢者の割合は東京に次いで
全国で2番目に低い33・6%でした。
沖縄全体で見てみますと、
大都市圏以外で人口が微減で推移する
唯一の県となります。
一方、50年までに人口に占める高齢者率が
50%を超える「限界集落」に該当する
自治体はありませんでした。
住民が少なくなれば経済停滞を招き、
それがさらなる人口減につながります。
将来的に県内の地域格差は拡大し、
行政サービスの低下を招くおそれがあります。
2024年1月9日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
うちなーぐち講座成果発表が、先月10日、
那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと小劇場で行われ、
うちなーぐち講座の受講者30人あまりが出演し、
寸劇やスピーチ、沖縄芝居「モーイ親方」を演じました。
「モーイ親方」は、琉球王国時代に三司官を
務めた伊野波親方盛平が、「盛毛」と
呼ばれていた幼少時代を描いた作品で、
子どもたちが声を弾ませて
じゃんけんの一種のブーサーをして遊ぶ
かわいらしい場面から始まると、
次の場面では大人たちがにぎやかな掛け合いで盛り上げました。
盛毛が、大人が出す難題に頓知を効かせた
答えを返して、相手をやり込めるたび、客席からは笑いが上がりました。
うちなーぐちのスピーチと、講座のテーマ曲
「語てぃ遊ばな家族」に乗せた踊りも披露されました。
4歳から講座を受講し、
沖縄芝居で主演の盛毛役を演じた浦崎直生さん10歳は
「うちなーぐちは、いつも使わない分、話していてワクワクする」と、
次回の発表会にも意欲を見せました。
また、国立劇場おきなわの主催講座で知り合った浦崎さんの誘いで初受講した
比嘉由太郎さん10歳は
「やりがいがあった。また参加したい」
と満面の笑みを見せていました。
2024年1月8日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
仕事始めとなる4日早朝、
県内各地で水産物の初競りがありました。
このうち糸満市にある
県水産公社地方卸売市場=イマイユ市場では午前5時半から
JF沖縄魚市場有限責任事業組合主催の
初競りが行われ、
参加したおよそ40業者の仲買人が
目当ての品を競り落とそうと
威勢良く声を出していました。
1番セリは31キロのメバチマグロで、
成樹(なるき)鮮魚が1キロ当たり1 万5555円の
ご祝儀価格で、
この日の最高値で競り落としました。
最高値のメバチマグロを競り落とした
成樹鮮魚の新里成樹(なるき)代表は
「景気付けと5の数字が好きで
この値段を付けた。赤身もよく鮮度もいい。
地元の料理屋に提供したい」と喜びました。
水産公社市場の担当者は
「近年ではなかった高い値段がついた。
沖縄は生のマグロが食べられる利点がある。
県民のみなさまにおいしいマグロを
食べてほしい」と語りました。
また、競り前の初興しでは、
JF沖縄魚市場有限責任事業組合の
上原亀一(かめいち)職務執行者があいさつで
「能登半島地震の被害者に哀悼の意を示したい。
1日も早い復旧を願っている」と語りました。
4日の水揚げ量はおよそ35トンで
売上額は3874万円余でした。
2024年1月5日(金)放送分です
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
2024年の幕開けとともに県内各地で1日、
「元旦ベビー」が産声を上げました。
那覇市安謝の名嘉地レディースクリニックでは
午前9時17分、
名嘉結さん、真吾さんさんの元に第1子となる
和真ちゃんが誕生しました。
結さんの旧姓の和宇慶と真吾さんの名前の
頭文字をそれぞれ取って名付けたもので、
3326グラムの息子を抱きかかえた結さんは
「思ったよりも重くて
温かみがある」と目を細め、
真吾さんは
「よく食べてよく寝る子に育ってくれれば」と
息子の頬を優しくなでました。
また、那覇市泊の糸数病院では
午前11時14分、
伊禮真央さん、修平さん夫妻と
長男の旺音(おと)ちゃん1歳の元に、
体重33 92グラムの男の子が生まれました。
予定日も元日だったということで、
真央さんは「泣き声を聞いて痛みが
吹っ飛んだ」我が子をいとおしそうに見つめ、
修平さんは「自分の好きなことを見つけて
元気に育ってほしい」と
息子を抱き微笑みました。
方言ニュース
2024年1月4日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
新年を迎えた1日、
県内各地の神社や寺は多くの初詣客で
にぎわいました。
那覇市若狭の波上宮では家族連れや
観光客らが周辺の通り一帯に行列を作り、
参拝後にお守りや破魔矢を購入する人、
絵馬に願い事をしたためる人の姿が
見られました。
家族と年末年始を沖縄で過ごしている
大阪府の22歳の大学生の男性は4月から
社会人になる予定だということで、
「早く会社の雰囲気に慣れるようにと
祈願した」と話しました。
また、家族5人で参拝し破魔矢と干支の置物を
買った浦添市の60歳の男性は
「家族と沖縄の平穏を祈った。
争いごとのない世になればと思う」
と語りました。
一方、新年の幕開けを華やかに彩る
「新春の宴」が1日から3日まで、
那覇市の首里城公園で行われました。
晴天に恵まれ、多くの家族連れや
観光客らが訪れました。
初日には下之御庭で琉球王国時代の正月儀式
「朝拝御規式」の一部が再現され、
宮廷音楽の御座楽の演奏に合わせ、
国王役が祭壇に向かって、
平和と豊穣を祈願しました。
久しぶりに首里城を訪れたという
うるま市の50代の夫婦は
世界各地で絶えない紛争を憂い、
「平和な世になることを願っている」
と話しました。
2024年1月1日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県内の飲酒運転での年間摘発者数が
先月12月26日までの速報値で
1207件に上り、
前の年の同じ時期の速報値に比べ
112件増えていることが
県警のまとめで分かりました。
摘発基準には満たないものの、
酒気を帯びた状態で運転したとして
警告された件数は前の年に比べて
1・3倍に増えています。
新型コロナ禍で20年から飲酒運転の
摘発件数の減少が続いていましたが、
再び増加に転じた格好で。
年始は飲酒の機会が増えることから、
県警は注意を呼び掛けています。
県警のまとめによりますと、
11月末までの飲酒運転摘発件数は
1022件で、
12月は26日までの速報値で
185件となっており、
前の年の同じ時期の265件より
減少していますが、
年間の累計は大幅に増加しています。
11月までの飲酒運転の時間帯別摘発件数では、午前6時から10時の時間帯が最も多く、
「二日酔い運転」で摘発されていると
みられます。
県警は「酒は体内から簡単に抜けない。
違反や事故で摘発されれば
免許取り消しの可能性があり、
仕事をなくし、家族生活にも影響を及ぼす」
と警告しています。
2023年12月29日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
今帰仁(なきじん)村立兼(そんりつかね)次(し)小学校(しょうがっこう)で5月から
2匹の親子ヤギの飼育が始まり、
今ではヤギと児童が正門で
朝のあいさつ運動をする姿が
地域の明るい話題となっています。
親ヤギの名前はキラリで、
その赤ちゃんヤギは児童が
「おもち」と名付けました。
7月に4年生、5年生のヤギ好きの児童が
「ヤギ部」を立ち上げ、
そのメンバーが中心になって世話をし、
ヤギが好きな食べ物を紹介
手書きポスターも掲示しました。
他の児童もヤギの大好物の新鮮な草を
見つけては、手に抱えて登校する
ほほ笑ましい姿も見られます。
また、小屋の前に
地域住民が新鮮な草を置くことも多く、
お礼を言うタイミングがないので
「いつもおいしいエサをありがとうございます」
などと手書きのポスターも小屋の前に
掲示しています。
朝の正門では、キラリとおもちが
新鮮な草を食べながら児童を迎えますが、
上間(うえま)久(ひさ)仁(と)校長は「子どもたちも家庭での会話の
きっかけになっている。
ヤギが窓から職員室をのぞく
かわいらしい姿に教諭らも毎日、
癒やされているよ」と話しています。
方言ニュース
2023年12月28日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
正月に向け、
県産花卉の出荷が最盛期を迎えています。
電照菊などの「太陽の花」ブランドを出荷する
県花卉園芸農業協同組合は23日、
那覇空港貨物ターミナルで出荷式を開き、ANAカーゴの臨時便で4200ケース、
84万本を成田空港へ運びました。
年末に向けた今年の生産は、
台風6号やその後の小雨などの影響が
心配されましたが、
生産者が栽培管理を徹底し大きな被害もなく
良い生育、作柄となりました。
輸送された花卉は、
東北から関東近郊に出荷されます。
新たな取り組みとしてオランダの
クリザール社が製造する
「フレッシュライナー」という
保湿包装材を全国に先駆けて導入し、
適切な湿度が保たれ、
花や葉の品質を維持したまま
輸送できるようになったということです。
今月12月の出荷数量はキク類が前の年に
比べて95%の13万4千ケース、
2452万本、
その他1万ケースの出荷を予定しています。
売上げはキク類で11億円、
その他で1億円を見込んでいます。
前川組合長は「コロナ禍も落ち着き、
年末に帰省する人も多いと思う。
沖縄の花で良い正月を
迎えてほしい」と語りました。
方言ニュース
2023年12月27日(水)放送分
琉球新報の記事から紹介します。
担当は上地和夫さんです。
県内の65歳以上人口は
2020年のおよそ33万1千人から
50年にはおよそ46万8千人に増えると推計され、
全国最多の1・41倍増加でした。
県内の総人口の減少幅は低いものの、
他県に比べて急速に高齢化が進むとみられ、
15歳から64歳人口は20年の
およそ89万2千人から、
50年には0・82倍の
およそ73万2千人まで減る見込みです。
65歳以上人口を20年と50年で比べると、
増加率が大きいのは中城村の1・84倍で、与那原町の1・63倍、
八重瀬町や豊見城市の1・61倍、
宜野湾市1・56倍などとなっています。
75歳以上人口でみると沖縄市や豊見城市、
中城村、西原町、与那原町、八重瀬町では
2倍以上に増えると推計されています。
市町村別の総人口では20年と50年で
推 計減少幅が大きいのは
伊平屋村の0・57倍で、
続いて久米島町の0・62倍、
渡名喜村の0・63倍など
離島地域が目立っています。
沖縄戦で戦死したバスク系アメリカ人を探して研究者が平和の礎を訪ねる
2023年12月26日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
フランスとスペインにまたがる地域に
ルーツがあり、独自の言語や文化を持つ
バスク人の移民の研究者で、自身もバスク人の
ペドロ・オイアルサバルさんがこのほど、
糸満市の平和祈念公園を訪ね、
平和の礎や資料館を見学しました。オイアルサバルさんの研究で、
沖縄戦にバスク系アメリカ兵士およそ20人が
派遣され、このうち6人が死亡したことが
判明しています。
オイアルサバルさんは「ウチナーンチュや
日本人、アメリカ人、そしてバスク人など、
いかなる出自であれ第2次世界大戦で戦没した、
すべての人々のことを
忘れてはならない」と強調しました。
初めて沖縄を訪問したオイアルサバルさんは、
平和の礎で6人の名前を読み上げ
「バスク人の生涯と記憶をたどる作業において、
まさに“いちゃりばちょうでー”の精神が
私たちをここまで導いてくれた」と
話しました。
一方、平和の礎に6人の名前は
刻銘されておらず、「軍の記録をたどりたい。資料が見つかり、親族の希望があれば、
刻銘を申請したい」と話しました。
同行した琉球大学名誉教授で
国際言語文化センターの金城宏幸会長は
「バスク人は各地に移民として根付き、
強いネットワークを維持している。
沖縄県系人の移民と
類似している」と語りました。